事例紹介

プロテオーム解析によりバイオマーカーを同定し、がんの早期診断法を開発

オンコディアグノスティクス株式会社 診断薬 医学
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課題

がんの予後改善には、早期発見と適切な治療選択が鍵となります。オンコディアグノスティクス株式会社では、プロテオーム解析を通じて、がんの早期診断と予後予測に有用な新規バイオマーカーの探索を目指していました。

解決方法

オンコディアグノスティクス株式会社は、質量分析計を用いて、がん患者と健常者の血漿サンプルの網羅的なプロテオーム解析を行いました。得られた大規模なプロテオームデータを、機械学習を用いて解析し、がん特異的なタンパク質発現パターンを同定しました。さらに、抗体アレイを用いて、候補バイオマーカーの検証を行い、診断性能を評価しました。

結果

プロテオーム解析により、オンコディアグノスティクス株式会社は複数のがん種に対する新規バイオマーカーを同定することに成功しました。例えば、膵臓がんでは、早期段階で血中に増加するタンパク質を発見し、新たな早期診断マーカーとしての有用性を実証しました。また、乳がんでは、再発リスクを予測するタンパク質パネルを開発し、個別化治療への応用可能性を示しました。同社は、これらのバイオマーカーを用いた診断キットの開発を進めており、がんの早期発見と予後予測の精度向上に貢献することが期待されています。

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