お知らせ

当社の研究者が国際学会で発表しました

2023年1月13日
研究員の画像

株式会社バイオフロンティアの研究者が、再生医療分野の国際学会 “World Congress on Regenerative Medicine 2023” において研究発表を行いました。本発表では、当社が開発中のiPS細胞由来の心筋組織に関する最新の研究成果を報告し、高い評価を受けました。

発表の概要

項目内容
学会名World Congress on Regenerative Medicine 2023
開催地アメリカ合衆国 サンディエゴ
発表日2023年1月10日
演題Functional Cardiomyocyte Tissue Derived from Human iPS Cells for Cardiac Regeneration
発表者田中花子(当社 再生医療研究部 主任研究員)

発表内容

本発表では、以下の研究成果を報告しました。

  1. ヒトiPS細胞から高純度の心筋前駆細胞を誘導する方法の確立
  2. 3次元の足場材料を用いた心筋組織の構築
  3. 構築した心筋組織の機能評価(収縮力、電気生理学的特性など)
  4. 動物モデルへの移植による心機能改善効果の確認

これらの成果は、当社が進めている心筋再生療法の開発において重要なマイルストーンとなるものです。

研究成果の意義

本研究は、iPS細胞を用いた心筋再生療法の実現に向けた重要な進展を示すものです。心不全は世界中で増加傾向にある重篤な疾患ですが、現行の治療法では根本的な解決は難しいのが現状です。iPS細胞由来の心筋組織を用いた再生療法は、心不全に対する画期的な治療法になり得ると期待されています。

今後の展開

当社は、本研究成果をもとに、以下の取り組みを進めてまいります。

  1. 大型動物での前臨床試験による安全性と有効性の検証
  2. 再生医療等製品の条件及び期限付承認制度を活用した早期の実用化
  3. 心筋再生療法の適応拡大(他の心疾患への応用)
  4. 心筋組織の産業利用(創薬スクリーニング、毒性評価など)

将来的には、本技術が多くの心不全患者の治療に貢献することを目指します。

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